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みのもんた、朝ズバに出たぞ

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5月の8日「8時マタギ」だった。みのもんたさんがこの小さな水族館を取り上げてくれたのだ。「20分で3億円を集めた水族館」というタイトルにあちこち紙が貼ってあって字が隠してあった。

「クラゲドリーム債」と名前が付いた市債が4月18日に売り出されてあっという間に売り切れたことは、「館長人情ばなし」にも書いたがあまりに早い売り切れと、資金調達の対象が老朽化した小さな水族館建設だったと言う面白さが受けて全国的な話題になっていた。

その辺がみのもんたさんの番組でも注目したのであろう。みのさんが貼り紙をはがしながら読み上げてくれた。これまで何度も見慣れた光景だったがまさか自分の所があそこに登場するとは思わなかった。

あれは正にこの小さな水族館の50年の歴史の中でも、とっておきの晴れ姿と言って良いと思う。十数分の放送を見ていた主役の私でさえ何だかジンと来たのだから、日本中の多くの人に強い印象と共に加茂水族館の存在を知らしめることが出来たと思う。

何でもお金に換算するのはどうかと言う気もするが、あの時間をコマーシャルで使ったら、恐らくクラゲドリーム債の3億円どころではない宣伝費がかかるのではないか。

これで又今年の入館者は、そう大きな落ち込みもなく結構順調に来てくれそうな見通しになった。館長にとってはこれが一番有り難い。

放送に戻るが、前置きに説明が有って最初に登場したのは沖縄の美ら海水族館や、鴨川シーワールドだった。いずれも日本を代表するような巨大な水槽を持つとんでもない立派な水族館だ。そのあとに登場したのはクラゲの展示で世界一だとは言っても、みすぼらしさは隠しようのない我が加茂水族館と、少々くたびれが見える73歳になった老館長だった。

一番からビリへ・・・この大きな落差が良い。普通ではありようが無い事が起こったから、みのもんたさんが取り上げてくれたのだろう。ナレーターが語る小さな水族館がたどった苦労の歴史に合わせて映像が流れて行った。

倒産を覚悟した平成9年にクラゲに出会って奇跡的な復活を果たしたのだが、その頃にここを訪れた水族館のプロが加茂水族館にきて「なくても良い水族館だ」と評したことが有った。

これも前に「人情ばなし」に書いたがその本人が登場して感想を述べていた。テレビの中の彼は「館長が立ち直ったから加茂水族館が救われたのだ・・・」と、これには参った。そのものずばりだったからだ。このように加茂水族館を見たのは恐らく彼一人ではないか。私だってそれは感じていたんだ。しかし口に出して云えないでいた。

どん底を迎えたのもすべては私の器量が足りないところから起きた事だった。

いつもながら彼の視線の鋭さには脱帽だ。事業と云うものはそこのトップ以上にはなれないと云う事だ。私があのままクラゲに出会うことなく、世を恨んで暗いままで仕事をしていたらここは立ち直ることは出来なかったであろう。クラゲの展示に一筋の光を見て希望を持ったから次に繋がったのだ。

長く続いた低迷に気持ちを暗く落ち込ませ、理不尽なこの世を恨んで言い訳ばかりしていたあの地獄からまず救われたのは館長の私だった。

 

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